にしやんの旅と地図と酒の話

旅と地図と酒が好きです。あっ仕事も好きです。

卒論が終わってないけどサイコロの旅をした~その4~

まずはここから読んでね!ね!

 

卒論が終わってないけどサイコロの旅をした~その1~ - ハセが大いに文章を書くブログ

 

 

 

 

 

これまでのあらすじ

卒論を出すためにサイコロを振って仙台から京都まで帰るよ!仙台の夜をしっぽりと楽しんだ僕らは山形県米沢へ!そこでケーチの野郎がまさかの青森の目を出し一気に北上!電車の座席が異様に熱くて死ぬかと思ったよ!青森ではさんざんケーチを罵ったハセがサイコロを振って・・・

 

 

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1「函館」

の目を出したよ!もうやだ死にたい!

 

 

 

というわけで仙台にいる頃から「東北をさっさと脱出するぞ」と言い続けてきた僕ですが、ついにその願いが叶いました。方向は真逆ですが。これ京都帰れるの?

そして写真にも書いてありますが、函館方面へ行く電車は8時5分発です。現在5時45分。「もっとホテルでゆっくりできたじゃねえか!!」と吠えてみるも悪いのは僕ですからね、ケーチ君に呆れた目で見られてしまいました。悲しいです。

北の大地北海道、函館へは津軽線津軽海峡線江差線を乗り継いでいきます。このうち津軽海峡線蟹田木古内間は特急しか走っていないために、18きっぷ特例としてなんと特急に乗ることができるらしいのです。素晴らしいですね。が、しかし、僕らはこの時ルールを微妙に勘違いしていたのです・・・。

ハセ「で、函館には何時に着くんだ・・・?」

ケーチ「13:30くらいだな」

ハセ「えっ、えっ遅すぎね?だって距離はそんなにないじゃん」

ケーチ「そうだけど、木古内で3時間待つからな」

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ハセ「はっ!?」

ハセ「木古内で3時間とか無理だろ!てか木古内ってどこだよ!」

ケーチ「知らねーよ」

さすがに木古内という謎の駅で3時間も待つのは辛すぎるので、蟹田―函館間を特急に乗り、木古内ー函館間の運賃は正規で払うことにしました。これで到着がずっと早くなります。

 

2時間死にそうな顔で待った挙句、津軽線に乗ります。すると次々に乗り込んでくる高校生、高校生、そして高校生・・・。乗客が僕らとおっさん一人以外全員高校生という異常事態になりました。えげつないです。僕らの地元の長野でもこんな事にはなりませんからね。しかし津軽線にとってはこれが日常なのでしょう。

高校生が同じ駅で一斉に降りていくと、車内は僕らとおっさん一人だけになりました。外は吹雪で車窓が真っ白です。ガチで真っ白です。これがホワイトアウトというやつなのでしょう。もしくは津軽海峡冬景色というやーつなのでしょう。そんな中でも普通に運行してる青森の電車は逞しいですね。ガラガラだけど。

いやもう電車に乗ってるのも飽きましたね!(早い) 車窓も雪しか見えないので暇です。あまりに暇すぎて窓に二人の名前の相合傘を書いたりしてました。思えば移動のしっぱなしでちょっとどうかしていたのかもしれません。

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アンニュイな車内のハセとケーチの足とおっさん

 

そんな感じで蟹田で特急白鳥号に乗り換え。快適すぎる。なっがいなっがい青函トンネルを潜り抜けついに北海道上陸。いや、来たくはなかったけども。そんな時、車掌さんが検札に来ました。ケーチ君は寝ていたので僕は颯爽と二人分の18きっぷ木古内―函館の切符を見せました。すると

車掌さん「あーこれはダメなんですよー。18きっぷの特例は蟹田で乗って木古内で降りなきゃ適用されないんですよ。なので次の木古内で一度降りて、次の特急に乗ってくださいね」

 

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ハセ「はっ!?あっはい分かりました・・・

まったく事情の分かっていないケーチを叩き起こし、木古内で強制下車となりました。まったくもって世知辛いですね。木古内で特急を降り、次の特急に乗るために1時間待つという不毛な時間を過ごす羽目に。

 

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案の定駅前には郵便局しかなかったので待合室で朝から酒盛りをしました。

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それはそれで良い時間でした。

 

無事次の特急に乗り込み、函館へ。ホームから駅の構内の間に二重のドアがあるあたり、北国の防寒設備はしっかりしてますなあ。

 

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そんな函館。

そして僕らの運命を決めるサイコロタイムです。2回連続でやらかしている赤サイコロの野郎をクビにして、白サイコロさんに変えて振ってみようと思います。そして今回は大サービスタイムです。アレを使って一気に遅れを取り戻しましょう!!

 

【第5の選択 函館編】 振り手:ケーチ

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  1. 東室蘭・・・これを出した時点で京都への帰還は不可能に。つまりリタイア。
  2. 夜行バスで東京・・・大チャンス。一気に遅れを挽回。もう寒いとこはやーよ。
  3. 夜行バスで仙台・・・まさにふりだしにもどる。
  4. 函館で一泊・・・いっそ観光しようというアレ。京都への帰還には赤信号。
  5. 夜行バスで東京・・・帰りたすぎて目を二つ作った。
  6. 秋田・・・在来線で行けるとこまで。正直今更秋田行っても困るけど。

帰りたすぎるので秘密兵器夜行バスが満を持して登場。2か5、せめて3は出したいところ。ケーチ君と白サイコロ頼むでほんま。

 

何が出るかな♪何が出るかな♪ それはサイコロ任せよう♪

おりゃーっ!

 

 

 

 

 

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白サイコロは数字で書いてあるのでわかりにくいですが・・・

5「夜行バスで東京」

・・・・・キタ─ ̄─_─ ̄─(゚∀゚)─ ̄─_─ ̄─!!!!

白サイコロはやってくれました。この寒い土地をついに抜け出すことができます。そして絶望的な僕の卒論提出に、一筋の光が指したようでした。

 

ほっとしたら腹が減りました。青森に戻る電車まで時間もあるので昼ごはんにしましょう。さて、皆さんは函館グルメと言えば何を思い浮かべますか?もうアレしかないですよね。そう、そうです。

 

 

 

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ハンバーガーですね。

 

海鮮ものを食べる財力は残念ながら僕らは持ち合わせていないのですよ。こちらはラッキーピエロという函館ローカルのハンバーガー店です。安くてうまいので皆さんも函館にお越しの際はいの一番に食べてくださいね。さて、行きましょう。

 

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函館は雪もなかなかでして、僕も写真のようにうっかり雪を食ってしまいました。

 

函館駅申し訳程度の土産を買い、文学青年ケーチ君が「太宰治の『津軽』が読みたい」というので本屋に付き合いました。置いてありませんでした。余談ですがケーチ君の家の本棚には近代文学と外国文学と純文学と漫画版風の谷のナウシカしかないので、初めて見るとおおぅ・・・ってなります。彼にラノベやらケータイ小説(廃れたけど)やら山田悠介やらを読ませたらきっと憤死すると思います。

それはそうと、青森へ戻りましょう。今度はちゃんと普通電車で木古内へ行き、特急に乗り換えます。乗り換え時間が数分しかないのにケーチ君がトイレに行き、危うく乗り遅れるところでした。無事本州へ戻ります。蟹田では30分待ちです。

 

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蟹のつもりらしい。安直だなおい

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と思ったら公式も安直だった。

 

またも高校生に囲まれながら青森駅へ帰還。ここでさくっと夜行バスのチケットを取り、出発の時間までガストで暇をゴリゴリとつぶします。便秘かつ切れ痔の僕は旅に出てから一度もウ○コをしていないので、野菜ジュースを飲みまくってトイレに籠ってみましたが、シビアすぎる僕の箱根の関もとい肛門は○ンコを通してはくれませんでした。無念。

 

といったところで午後8時。青森発上野行きの夜行バス「パンダ号」がやってきました。僕らを散々苦しめてくれた北の地ともお別れです。そう考えると少し寂しいものが・・・いやあ特にないですね!さーてサイコロの旅も残すは二日!東京からはサクサク京都に帰りましょう。そして卒論を書きましょう出しましょう。

それではおやすみなさい!

 

 

 

 

 

 

・・・うーん、あれ?

 

 

 

 

 

 

・・・スゥーーーー(深呼吸)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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全然寝れねえわ!

 

 

その5へ続く!

 

 

卒論が終わってないけどサイコロの旅をした~その5~ - ハセが大いに文章を書くブログ

 

 

 

 

P.S. これ、旅の終わりまで書いたら余裕で卒論の文字数越えるわ